こんにちは、きんどるどうでしょうです。読み放題が遂にはじまって”Kindle本売れなくなるし、きんどう終わったな”的な空気が若干ありましたが、特に3日間では影響でてない……というか、あまりに普段通りなので、現状のお話。
当初の5万冊予想の頃は心配してなかったのですが、いざ約12万冊スタートにはさすがにビビりました。でも主力のコミック、特に新刊は対象外だったのでそんなに変わらず。
今後、大きな変化があるのは小説・実用書・雑誌などの読み物系ですかね。もともとよほどの人気作家以外はセールで売れてなかったのが今後どう動いていくのか……。ただ、7月にうちの運用方針変更してコミックに偏重してるので影響はそう見えないかも。
唯一気がかりは、今後の各社セールで実用書や小説の古い作品の売れ行きが激減しそうなところかな。ビジネス書や新書の2014年以前の本とかはそう売れなくなってくだろうなぁ……。それでは、3日様子みたところで読み放題がうちに与えた影響や今後についての予想の話をするよ。
今のところはKindle Unlimitedがそう大きな影響を与えないようなので、Unlited会員増に貢献しつつそういうユーザーにも便利なサイトとして認識いただくよう務めるのが当面のうちの動きになりそうです。
Kindle読み放題がきんどうに与える影響と今後の予想(というか願望)
【予想】 読み放題によってKindleユーザーが増えてきんどうの価値が高まる
わたしにとっては単なる願望ですが、こういうご意見をもつユーザーもいらっしゃる。何より『Kindle使い始めたの? きんどうってサイト便利だよ』と紹介されているのをTwitterでいつも以上に目にしたので、口コミでも徐々に影響力を増していけば嬉しい。
【予想】 3ヶ月程度で対象ラインナップの拡大と新たな出版社の参加
だいたい1ヶ月ほどでKindle Unlimitedの成果が各担当者に伝わるだろうから、ここで『やべぇ、超儲かるじゃない!』となればラインナップの急増が期待できる(かもしれない)。あと、意外と各社電書担当者同士は繋がりがあるそうだから「なら、うちも」ということがあるかもしれない。
特にアダルトとBL分野の拡大は早そう。いまのところ写真集は講談社とどこぞのボーンデジタル系、あとはアングラ転載系だけだもんなぁ。
ただ、Amazonの10%読まれたら1冊売れたことにする! というトンデモ優遇施策は最初の1年だけですから。ここをどう活用するかが各担当者の腕の見せどころなんですが……Twitterアカウントでチョロっとツイートしてるのを見たりはしましたが、具体的なことは何も動いて無さそうなのがモッタイナイ。
”Unlimitedで読もうナントカキャンペーン”とか打てばいいのに。どこにおもねろうとも参加してるのは動かせない事実なんだから。
【予想】 本格的な電子書籍キュレーションメディアが生まれてくる?
2020年には3,000億円市場と言われる電子書籍ですが外部メディアはほとんどないです。海外だとKindleセール系メディアは結構立ち上がって今Amazon当局が潰して回ってるようですが、日本ではまだうちを含めて個人系が中心。
ダ・ヴィンチニュースやナタリー的な本格的なモノが日本にできてもいいんですけどねェ。
きんどう、8月末には累計200万冊の有料本販売になるので、間違いなくこの分野でのパイオニアと自負してますが……まあ、いつまで偉そうにしてられるんでしょうね。個人の滅私奉公とセンスでどうこうという時代ではないので、次はDeNAかサイバーあたりが本格的に何か出してくると思うんですけどねぇ。
2016年、2度めの電子書籍元年がKindle読み放題でスタートしたと言えるので、ここでどれだけユーザーを増やせるかがAmazonにとってもウチにとっても勝負どころと言えそう。
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